代々受け継がれてきた米つくりの知恵

海に囲まれ平野部が少ない、唐津台地の地形。

古来より、先人たちは、急斜面を切り開き様々な形の棚田を作り、米つくりを行ってきました。

先人にとって、米とは生き残るための糧であり、棚田は、子や孫を食べさせて、
次の世代へ命をつないでいくために、大変な重労働を代々重ねてできたものです。

有限会社よしいの棚田は石積みです。


その貴重な田んぼでつくる米は、昔ながらに化学肥料を使わず、農薬も最少限の使用に抑え、オーガニックにこだわっって作られています。

石積みの棚田

日本人の食生活が変わり、主食である米の消費量が永年にわたり減少。
その間、減反政策や外米の輸入、生産者の高齢化に伴い、離農や耕作放棄地の拡大等々。
稲作を取り巻く国内の社会環境は問題山積状態。

そのような状況下だからこそ、有限会社よしいは、昔ながらの生産技術や知恵に加え、現代の最新技術を導入し、米つくりで地域社会のコミュニティつくりに行うことに取り組んでいます。

米つくり 人の輪つくり

有限会社よしいが考える農業の理想形 = 福祉・農業一体型

有限会社よしいが取り組む米つくりは、コミュニティ(共同体)上げてのイベントです。

介護福祉法人や就労支援事業所のスタッフや利用者の皆さんも参加され、一緒になって汗を流す。

ひと昔前は、田植えや稲刈りは農家にとって、年に一度の一大イベントでした。

収穫と田植え 

家族、親戚、地域住民総出で農作業を行う。
子供は学校を休み、大人は会社を休んで参加するのは当たり前。

それほど、昔から、米つくりが地域の繋がりを育んできた重要な産業だったという証です。

11月23日「新嘗祭」 ※ 現在の「勤労感謝の日」

収穫された作物を神々に捧げる古来からの神事。

春の田植えから始まり、秋の収穫まで、一年を通しての労働に感謝し、ねぎらうための祝日。

現代でも、米つくりそのものが、日本にとって神事であることを示す、最も古くに制定された祭日です。

みんなで一緒に汗を流し農作業を行う。

そこに生まれるのが、人の和。

これこそが、有限会社よしいの米つくりが目指すものなのです。

棚田米 美味さの秘密

「有限会社よしいが作るお米が美味しいのは、オーガニックでたくさんの人の手と思いやりの心が詰まっているから」

■ 米つくりのポリシーこだわり

  • 有機栽培 ⇒ 化学肥料を使わない
  • 人の和による手作り

有限会社よしいの田んぼ

  • 形状 棚田
  • 面積 2.2ヘクタール(2町2反)

棚田は狭く、形もいびつのため、大型の農機具任せにはできず、最小限の機械と人の手で作業を行っています。

当社の米つくりの担い手は、養豚場のスタッフや地元の介護福祉法人が運営する障がいのある方の就労支援事業所「つくっちゃおう」の利用者の皆さんです。

「つくっちゃおう」の詳細はこちらをクリック

収穫されたお米は、介護福祉法人が運営する高齢者施設などに販売され、入居者の皆さんに美味しく味わっていただいています。

もちぶた

美しい日本の原風景を思わせる光景が棚田です。佐賀県には【日本の棚田百選】に選ばれた棚田が6カ所もあり、肥前町と玄海町にもありますよ。
詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください。

米つくり こだわりの要因

主食を作っているという誇り

 コメつくりへの思い

  • 美味しいお米を作り、たくさんの人に喜んで食べてもらいたい。
  • 丹念に育てたお米が高く評価されたときは、何事にも代えがたい喜びを感じる。
  • 「日本人の主食を生産している」ことに誇りとヤリガイを感じている。

困難だからこそのやりがい

野菜のハウス栽培などと異なり、天候の影響を直接受ける稲作は、自然との戦いといっても過言ではありません。

冷夏の年、猛暑の年、稲穂が育ち収穫するシーズンは、台風の発生に襲われることもあります。

そういった様々に変化する状況下で、常に適切な判断や対応が求められます。

稲作といえば、田植えや稲刈りという農作業のイメージが先行しがちですが、美味しいお米を作るには、苗つくりや田んぼの水分、稲穂のチェックなど、季節や天候に合わせて細やかな管理が必要です。

古来から先人が築き上げた米つくりの知恵と技術。

有限会社よしいのお米にはそんな先人の思いがこもっています。

米つくり 目指すべきもの

 食料関連製品の国内生産力を強化・拡大

日本の食糧事情

食料自給率 = 40%未満    60%以上を輸入に頼っている状況。

国の基幹となる食糧を海外に依存しているのは、先進国の中では日本のみの状況であり、その改善は喫緊の課題。

気候変動やウイルスのパンデミックの影響で食糧不足が懸念され、貿易摩擦などが要因となり、世界中で自国製品を保護する目的の「保護貿易主義」措置をとる国が増加。

海外に原材料や資源の調達を依存する日本国内は、保護貿易主義の影響が社会生活を脅かす事態に。

そのため、日本でも海外依存を改め、国内生産を高める方向へ政策転換。

一方市民生活では、コロナ禍の影響で、巣ごもり需要が高まり、家庭内での中食が習慣化。

それにつれ、米の消費量も増加し、永年の消費量減少がストップする思わぬ好結果が出現。

主食は米だった! 再認識

多くの人々は、中食で米の美味さを味わい、やはり、日本人の主食は米のご飯であることを改めて感じたことでしょう。

米の消費量が増えるにつれ、新規で米つくりに取り組む就農希望者も現れはじめています。

安心、安全で美味しい米を作る。

オーガニックが日本の米つくりを変える!

有限会社よしいのトライは続きます。

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